使用している石材は、均一な黒の「高級黒御影石」です。この石材の特徴は結晶の粒子が無い事と比重が他の花崗岩と比べて高い事です。
外観は全周を16等分に割付けて、ねじった様なひし形に成形しています。
表面は表情を出すためノミで荒らし、その後、使い込んだ雰囲気を表現するために表面を削りこみ磨き上げてあります。
この作業により、側面全体に微かな反射があり、不規則なノミあとで独特な雰囲気が出ました。
以下は設計に関する共通部分です。
上臼の上部に一度に2人分(約20g)を乗せる設計ですが、繰り返す事で何十人分でも「豆焼け」の原因として問題になる熱の発生が無く (コーヒー豆を極端な熱にさらすと苦みが増すと言われています)挽く事が出来ます。
摺り合わせ面の直径は試作の結果必要十分「挽け過ぎない」な大きさ5.0寸(約15cm)に決め、必要な重量から上臼の高さを決めてあります。
下臼はすり合わせ面の直径5寸の外周部に幅8~9分(24mm~27mm)深さ5分(15mm)のドーナツ状の溝を配して挽けた粉を受ける構造になります。
ドーナツ状の溝には一か所「穴」があり、上臼の下部に取り付けてある「刷毛」により挽けた粉は回転ごとに溝から穴に落ちていきます。
下臼の「穴」の部分は「受け皿」がセット出来るように、間口10cm奥行10cm高さ6cmの加工がされていて、下臼の高さは決定されています。