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石工房吉田

最高のおもてなしに石臼挽き珈琲をどうぞ

香り豊かでまろやかな石臼珈琲を

創業時の作業場

2007年に我が工房は創業しました。写真は創業当時のものです。 当時は一応の工具を揃えるだけのお金しかなく、工房の場所は実家の下のポンカン畑 のとなり。 単管を組んだ上にブルーシートを掛けただけの作りで、雨が降れば電動工具が 濡れないように注意しながら、石の削り粉は扇風機で吹き飛ばすといった状態 で、いい加減なものではありました

2代目の工房

少し経費が出てきたので、元々所有していた土地にリースのプレハブを置いて、その横が作業場になっています。
作業場自体は、相変わらず工事用の単管にブルーシートと土木工事用のエンジンコンプレッサーのままです。


作業台はみかんのコンテナを重ねたままで、作業はもっぱら地べたに座って行っていました。
非常に適当に思えますが、それでも石臼は完成出来る設備ではありました。

3代目の工房

リースのプレハブに来客がある事は全く無かったので、返却し新たに中古のプレハブを購入し、その横に作業小屋を自作しました。
この時点でようやく雨の日の作業や、夜間の作業が出来るようになり製作が計画的に進むようになりました。

現在の工房

こちらが2015年7月に完成した自宅の庭の隅の工房です。
写真では軽トラの右横の簡素な板張りの建物が工房で、軽トラの後ろの大きな倉庫は営農組合です。
広さは畳4枚分しかありませんが、手で持てる範囲の石材の加工には十分なスペースがあり、不自由は感じません。
何事も必要十分な範囲で行う事を旨としているため、と、最小限の建材で済むように自作しました。
本人は2坪の工房から日本中に石臼を広めていくロマンを感じております。

作業台です

回転台の上にあるのは、カレドニアの上臼の製作途中品です。

必要な穴を最初に開けてから、外周をコンパスで引いた線に沿って切ったり削ったりしながら円柱に仕上げていきます。

この後、側面に16角の割付けをします

奥に見えるのは、加工時に出る石の粉を吸い出してくれる60㎝の換気扇です。

集塵装置

集塵装置のフタのコンパネを開けると、カンレイシャ(日よけに使う黒い網のような物)でいくつかの部屋に区切ってあります

石の粉を含んだ風がこのカンレイシャの中を通過する時に石の粉がカンレイシャに捕まる原理です

乾いてしまうと粉が付きにくくなるので、作業中に何度もフタを開けてカンレイシャに水を掛けて濡らします。 そうすると捕まっていた石の粉が水に流されて、その下の沈殿槽に溜まる仕掛けです。

工具

石を切ったり削ったりする道具「サンダー」は16本程を常時使います

ダイヤモンド工具は一度サンダーから外し、付け替えると「芯ブレ」(ミクロの精度で中心がズレて外周が楕円の回転をしてしまう事) を起こしてしまうので、新品から摩耗で交換するまで1台のサンダーから付け替える事は出来ません

そのためダイヤモンド工具の数だけサンダーが必要になります。ちなみに石材加工ではサンダーは酷使するために日立工機の製品 を使っていますが、1台1万円以上いたします

かくして

実家のポンカン畑の中から始まった「石工房吉田」はようやく落ち着いてスムーズに作業が出来る工房へと進化しました

石屋の息子ではないので「工場」など引き継いだわけではなく、全く何も無い状態から「作業場」「工具類」 を揃えて来ましたが、振り返ると感慨深いところがあります。